オリジナルダンボール製作の値段はいくら?相場と安く抑えるコツ

オリジナルダンボール製作の値段はいくら?相場と安く抑えるコツ

ECサイトの商品梱包箱などにオリジナルデザインのダンボールを使用すると、顧客満足度の向上やブランディング効果が期待できます。

しかしブランディング効果があると分かっていても、小規模な事業者の場合、製作にかかるコストがネックになることも多いのではないでしょうか。

この記事では、オリジナルダンボールを製作する場合の値段相場や、費用を安く抑えるコツを紹介します。

オリジナルダンボールの値段相場

オリジナルダンボールの製作は、印刷会社やダンボール会社などの専門業者に依頼します。

値段相場をチェックするときは、トータル料金と印刷代の違いに注意しましょう。

オリジナルダンボールを製作する場合、印刷代だけではなく送料や印版の製作費用などが別途発生します。

依頼する業者ごとに取り扱っている印刷方法や料金システムが異なるため、値段の幅が広いのも特徴です。

公式サイトやカタログに表示された料金表を見るときは、送料や印刷代などが含まれたトータル料金になっているか、別途計算となっていないかを確認しましょう。

下記の表は、オリジナルダンボール製作事業者3社の事例を参考に算出した、大まかな相場情報です。

発注数相場
60サイズ(230mm×180mm×150mm)80サイズ(320mm×260mm×180mm)
10枚約1,200~10,200円約1,300~11,300円
20枚約1,300~11,100円約1,600~13,600円
30枚約1,400~12,100円約1,900~16,900円

依頼する業者によっては、10枚1,200円程度で製作できる場合もあれば、1万円以上かかることもあります。

最低ロット数も、事業者ごとに異なっています。

最低50枚や100枚からの受注としている印刷会社・ダンボール会社もあるため、小ロット希望の方は事前確認が必要です。

ダンボール製作費を安く抑えるコツ

オリジナルダンボール製作にかかる費用は、工夫次第で安く抑えられます。

どの業者に依頼するかはもちろん、発注内容も価格を左右する要素です。

オリジナルダンボールの製作費を安く抑える、5つの方法を紹介します。

印版の製作費を抑える

ダンボールに印刷する方法は、インクジェットやオフセットなど複数あげられます。

印刷方法によっては、印版(樹脂やゴムでできた印刷用の版)の製作費が別途加算されます。

一度製作した印版は繰り返し使用できるため、2回目以降の印刷は同じデザインであれば印刷代や送料のみで発注できます。

ただし同じデザインのリピート注文であっても、ダンボールのサイズが前回と異なれば、新たに最適なサイズの印版を製作しなくてはなりません。

印版の製作費を抑えられれば初回注文でもダンボールの印刷代だけで済み、費用を安く抑えられます。

印版製作にかかる費用を抑える方法は下記の4つです。

費用を抑える方法解決策
印版がいらない印刷方法を選ぶインクを直接吹き付けるインクジェットなど、印版を使用しない印刷方法が可能な会社に発注する。
版そのものを小さくする版の大きさ(印刷範囲)が印版の製作費を左右する。ロゴのみなど小さい印版なら費用を抑えやすい。
印版を兼用できる会社を選ぶ複数箇所に同じデザインを入れたい場合、全面を一度に印刷できる大きな印版を1枚作ると高くなる。デザインが同じ部分は1枚の小さい印版をずらして印刷(兼用)したほうが、印版製作にかかる費用が安くなる。
前回と同じサイズでリピート注文する同じダンボール会社へリピート注文して、過去の印版を再利用すれば、新しく製作する必要がない。

初めてオリジナルダンボールを製作するのであれば、実践できるのは「印版がいらない印刷方法」「版を小さくする」「兼用できる会社を選ぶ」の3パターンです。

矢野紙器株式会社は、UVインクジェット印刷を採用しているため印版の製作費がかからず印刷できる方法があります。

グラデーションなど繊細なデザインの再現もでき、写真やこまかい柄もお任せください。

印刷内容でコストを抑える

ダンボール製作は、デザインを印刷する範囲や面の数でも値段が変わるのが一般的です。
天面(フタ)や側面、底、と全面に印刷すれば、値段は当然高くなります。

印刷方法も、フルカラーより1色刷りのほうが安くなることが多いです。

「ロゴのみにする」「側面のみ印刷する」など印刷する範囲を抑えたり、「1色刷りに変える」などデザインそのものを再検討するのもコストダウンのコツです。

オーバークオリティを避ける

ダンボールそのものの強度にも、費用を抑えられる要素が隠れています。

たとえば中身に対してオーバークオリティとなっている場合は、ダンボールの強度を落とすことで製作費が安くなることがあります。

ダンボールとひと口にいっても、強度や素材はさまざまです。

中芯がしっかりしていて厚みのあるダンボールは丈夫にできており、重いものの運搬に適しています。

一方、中身が軽い場合は高い強度を必要としないため、厚みのあるダンボールを使用するとオーバークオリティといえます。

どのような用途で使用するのか、中身に合った種類のダンボールを選ぶことも製作費用を抑えるためには大切です。

発注量でコストを抑える

ダンボール製作時は、ヒアリング・デザイン・受注・印刷・加工など複数の工程があります。

たとえば1万枚を印刷する場合、1社からの注文であれば上記の工程にかかる人手は少なく済みます。

しかし、同じ1万枚でも5社からの受注の合計数である場合、ヒアリングやデザインなど一部の工程を担うスタッフが5社分必要です。

製作するダンボールの合計数が同じでも、1社からの大量注文のほうが対応件数は少なくなり、人件費を削減できます。

ダンボール会社は人件費が浮く分を価格に反映できるため、大量注文のほうが1枚あたりの価格が安くなります。

リピート注文を前提にしている場合、こまめに追加注文するよりも一度に大量注文したほうが安くなる可能性があります。

自社の保管場所に余裕がある場合は、大量注文も検討してみてはいかがでしょうか。

ただし、ダンボール会社の中には、大量注文でなくても1枚あたりの値段が安く購入できるところもあります。

矢野紙器株式会社は、小ロット注文に強みのある会社です。

UVインクジェット印刷を採用しているため、印版代が余計にかからない分、安く製作できます。

大型商品を1つから受注する事例も多くあるので、小ロットでのご注文も遠慮なくご利用ください。

担当者が予算やご要望をヒアリングしたうえで、最適な提案をします。

納期で安く抑える

発注時期や納期に融通を利かせると、ダンボール製作費を安く抑えられます。

たとえば繁忙期以外の時期は、売上を確保するためにダンボール会社が値引きキャンペーンや納期に応じた割引きプランを設けている場合があります。

ダンボール業界の繁忙期は6月・7月頃から12月までの、お中元・お歳暮・引越しなどでダンボールの需要が高くなる時期です。

納期に関しても余裕をもって注文したほうが安くなるダンボール会社もあります。

イベント用ならスケジュールに余裕をもって発注し、日常的に使用するものなら繁忙期を避けて発注すれば、余分なコストを抑えつつ安くダンボールが製作できます。

適性価格でのオリジナルダンボール製作は矢野紙器にお任せ!

オリジナルダンボールを製作するときは、どの会社に依頼するのかも重要です。

ダンボール会社ごとに料金システムも取り扱いメニューも異なるので、自社の注文したい仕様や予算などと相性の良いところを選びましょう。

矢野紙器株式会社では、一般的なみかん箱タイプのダンボールから、オリジナル形状のオーダーメイドまで、幅広く対応しております。

ダンボール印刷だけではなく、梱包用をご検討の方には、箱と仕切りが一体型になったタイプなど出荷作業の工数削減につながる設計も提案します。

最初にヒアリングでお客様のご予算・ご要望を伺ったうえで、最適な提案をしますので、安く抑えたい場合や小ロット希望の方もご遠慮なくお問い合わせください。

まとめ

オリジナルダンボールを製作するとき、ネックとなるのが値段です。

印刷方法や範囲がダンボール会社ごと・注文ごとに異なるため、製作費の相場も幅が大きくなります。

費用を抑えるためには、依頼先・印刷方法・発注するタイミングや納期など、さまざまなコストカットのコツを意識することが大切です。

矢野紙器株式会社では、丁寧なヒアリングでご予算や用途に合った提案を行います。

「まずは少ない枚数で試用してみたい」といった小ロット製作のご相談も、お気軽にお問い合わせください。