ダンボール素材の通い箱のメリットとは? 低コストを実現する最新の流通資材をご紹介

ダンボール素材の通い箱のメリットとは? 低コストを実現する最新の流通資材をご紹介

店舗への商品出荷やイベント会場への備品運搬など、さまざまな用途で通い箱が活用されています。近年はコスト削減やSDGsなどの観点から、通い箱を導入している企業も増えてきております。

この通い箱に「強化ダンボール」を使用することで、耐久性を高めつつも低コスト化を実現できます。

強化ダンボール製の通い箱は軽量かつ安価。さらにダンボールの特性である緩衝性能もあり、大切な商品や部品の輸送におすすめです。

また、一般的なダンボールと同じく、折り畳みも容易です。

強化ダンボールは、さまざまな形状・ロット数で製作や加工ができます。

オリジナルの通い箱をご検討中の方は、お気軽にお見積りからご連絡ください。

以下では通い箱を導入するメリットとともに、低コスト化を目指す最新の流通資材を紹介します。

通い箱の用途や役割、利用するメリットとは?

通い箱は昔からコストダウンの手段として活用されてきました。主な用途は変わらないまま、近年は素材や活用できる範囲など進化を遂げています。

まずはおさらいとして、通い箱の特徴について解説します。

通い箱とはどのようなもの?

通い箱とは、工場間または店舗やイベント会場など、拠点間で商品や部品を輸送するための箱のことです。
宅配便に使用する一般的な使い捨ての箱と異なり、複数回使いまわすことを前提としているのが、通い箱の特徴です。リターナブルコンテナや通函とも呼びます。

使いまわしする通い箱を導入すると、箱の処分や新品の調達にかける手間を大幅に減らせます。

通い箱を利用するメリット

通い箱を利用するメリットは、大まかに分けて下記の3つです。

幅広い商品に対応できる

従来の輸送には主にプラスチックコンテナが使われていました。
プラスチックコンテナは洗浄できたり丈夫な作りをしていたりとメリットも多い一方で、サイズに限りがあり高コストというデメリットもありました。

通い箱は材質の種類も多く、コストを抑えつつ内容物に合わせてサイズ展開しやすいです。
さらに仕切りやパットを合わせて使用すれば、さまざまな形状の商品や部品をひとまとめに送ることもできます。

コスト削減ができる

通い箱は、繰り返し利用してコスト削減できます。

たとえば使い捨てダンボールを使用した場合、保管場所の確保・使用後の処分・新品の調達といった複数の名目でコストが生じます。
社名やロゴを印刷したオリジナル商品を使用するとなれば、使い捨て資材にかけるコストはさらに高くなります。

一方、繰り返し利用できる通い箱なら、生じるコストは最小限です。使い捨て前提で新品を大量にストックする必要がないため、保管場所にかけるコストも削減できます。

エコ活動につながる

使い捨ての箱を避けると、エコ活動にもつながります。

近年は世界的なSDGsへの注目もあり、環境への配慮に力を入れている企業も増加傾向です。事業の中で積極的にエコ資材を使用したり、廃棄物を最小限に抑えたりすると、企業イメージも向上します。

投資家の間でも、時代の変化やニーズへ柔軟に対応できる(将来性のある)企業を見極める手法として、ESG投資が注目されています。
ESG投資とは、環境や社会の問題に対する取り組みやガバナンスのあり方を参考に、投資先を決定する方法です。

使いまわしを前提とする通い箱を使用することで、エコ活動に積極的な企業として投資家にアピールでき、資金集めにも良い影響が期待できます。

通い箱の材質は?

繰り返し使用する通い箱は、何よりも丈夫さが重要です。そのため材質は木材など耐久性に優れたものが用いられています。

近年は、プラダン(PP製)やパスコ(木材繊維)が広く利用されていました。

現在はさらに新たな材質として、強化ダンボールが注目を集めています。
通常のダンボールよりも、耐久力が高いのが特徴です。紙製品に分類されるため、プラスチック削減へ取り組みたい企業に適しています。

通い箱の導入基準は?

ワンウェイの使い捨て箱を使用している方の中には、「自社の輸送量で通い箱を導入するメリットがあるか分からない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

前述のとおり、通い箱はコスト削減以外のメリットも期待できます。複数の視点からメリットや効果を加味して、通い箱の導入を検討することが大切です。

前向きに通い箱への切り替えを検討している方へ、ここでは自社に合うタイプを選ぶコツとして、3つの導入基準を紹介します。

投資コスト

1つ目の基準は、投資コストです。

通い箱導入にかかるコストを大まかに把握して、自社の輸送用資材にかかっているコストと比較しましょう。導入を悩んでいる通い箱が複数種類ある場合は、それぞれのコストも算出してから比較します。

コスト計算を可能な限り正確にするためのコツは、箱の数を無駄に多く見積もらないことです。現時点における拠点間の輸送量を参考に、必要な数量のみで概算を出すことがポイントです。

必要な数量を予測するときに役立つのが、輸送サイクルタイムです。
輸送サイクルタイムとは送った通い箱が返却されるまでの日数のことで、出荷前や返却までの滞留日数も含めて計算します。

具体的な通い箱の投資コスト計算方法は、下記のとおりです。

1.輸送サイクルタイムを算出する

輸送サイクルタイム=出荷前滞留日数+輸送日数+返却までの滞留日数+返却時の輸送日数

上記の計算方法で、輸送サイクル日数を算出します。

2.必要な通い箱の数を算出する

算出した輸送サイクルタイムをもとに、従来の使い捨て箱の使用量(購入必要数量)を計算します。

たとえば輸送サイクルタイムが40日の場合、40日間で使用していた使い捨て箱の数量が購入必要数量の目安です。

最後に単価×購入必要数量を計算すれば、大まかな通い箱の投資コストがわかります。

使用回数

2つ目の基準は、通い箱の使用回数(検討時は使用予想回数)です。

使用予想回数は、通い箱そのものの耐久性で決定します。耐久性が長いものほど、使用予想回数を多く設定できます。

使用予想回数をはかるときも、前述の輸送サイクルタイムが参考にできます。

使用回数(使用予想回数)=耐久年数÷輸送サイクルタイム

上記の計算方法で、大まかな使用回数が把握できます。(計算するときは、耐久年数を日数に換算してください)

強化ダンボールはこの耐久性の面でもおすすめしやすい素材です。

とある高校の音楽部では、年4〜5回の頻度で開催されているコンクールへ出場する際に楽器梱包箱として強化ダンボールをご愛用いただいております。

そちらの楽器梱包箱は10年ほど経過しておりますが、まだまだ現役で使用できる状態にあります。

注意点は、耐久年数や使用回数(使用予想回数)は、あくまで予測であると理解したうえで算出することです。

屋外に置く時間が長かったり重いものを入れることが多かったりと、使用する環境にも耐久性は大きく左右されます。

ダンボールの特性上、水分による影響はとくに注意したいところです。

梱包や返却のコスト

3つ目の基準は、梱包や返却のコストです。

通い箱は繰り返し使用するため、取り扱う商品や部品に合ったサイズのものを選ぶ必要があります。
細々としたものを複数梱包するときや、破損しやすいものを送るときは、仕切りやクッションなどの資材も欠かせません。

通い箱の梱包にかかる手間や資材を考慮して、最終的なコストを算出します。また、返却時に空荷となる場合は、空箱の返却コストも加えましょう。
折りたたんだときのサイズや1回に返却できる数量、大まかな重量が返却コストを左右します。

通い箱にはダンボールの使用がおすすめ

通い箱はさまざまな種類があり、取り扱う商品や部品に合わせて購入できます。

前述の投資コストや梱包、返却にかかるコストを考慮すると、強化ダンボールがもっともおすすめです。
強化ダンボールは耐久性も高いため、コストを抑えつつ使用回数を重視したい方にも適しています。

最新の流通資材「強化ダンボール」

強化ダンボールは、一般的な古紙再生を利用したダンボールとは異なり、パルプ原紙から製造しています。再生紙に比べて1本1本の線維が長く、木材に匹敵する強さを実現したダンボールです。

国内の輸送用のみならず、【遊具】【家具】【展示台】【輸出用の箱】【パレット】など、さまざまな用途で活用されています。

物流において、パレットは通い箱と同じく高頻度で使用される道具です。
そのパレットに使用されるほど、強化ダンボールの強度は信頼されています。耐圧試験では4トン以上の数値結果を出しており、安心して物流などの現場で使用できる丈夫さです。

繰り返し使用が前提の通い箱としても、安心して長期利用できます。

強化ダンボールはリサイクル可能なうえ、古紙回収に出せるため、処分の手間やコストも最小限に抑えられます。

強化ダンボールの使用メリット

強化ダンボールを使用するメリットは、主に下記の3つです。

・従来の素材よりも軽量で安価
・折り畳みが容易で省スペース
・緩衝性能が高い

従来のプラダン(PP製)やパスコ(木材繊維)を使用した通い箱と比較すると、強化ダンボール製は軽量かつ安価です。重量は輸送費にも関わるため、少しでもコストを抑えたい方に適しています。

また、一般的なダンボールと同じく、折り畳みも容易です。使用するときは箱状に組み立てて、保管時は折り畳めば、わずかなスペースに複数個の通い箱を収納できます。

ダンボールの特性である緩衝性能もあり、大切な商品や部品の輸送におすすめです。

強化ダンボールを通い箱に使うのが最適

丈夫かつ軽量な強化ダンボールは、通い箱として最適です。同じ素材の仕切りやパットを活用して収納方法を工夫すれば、梱包や養生の手間も大幅に軽減できます。

弊社ではオーダーメイドや印刷にも対応しております。

会社やブランドのロゴが入ったオリジナルの通い箱をご検討の方は、ご相談も承りますので、まずはお気軽にお見積りからご利用ください。

まとめ

通い箱は、継続的に商品や部品を輸送する拠点間のやり取りに適した資材です。使い捨てダンボールなどワンウェイの箱は、処分や調達、保管などさまざまなコストがかかります。

輸送にかけるコストを削減したいと悩んでいる方は、通い箱の導入を検討してはいかがでしょうか。
強化ダンボールなら環境に配慮した素材を使用しつつ、幅広い形状・サイズの内容物を輸送できます。

まずはぜひ、お見積りをご利用ください。