モノがあふれる現代は、製品やサービスを売るための強みが不可欠です。
中身が同じだとしても、シンプルなパッケージよりも可愛らしいデザインや精巧な仕掛けが施されたパッケージのほうが、売上増につながることがあります。
デザインで付加価値を与える方法は、ダンボールを使用するシーンでも効果的です。
ダンボールはカットや着色・印刷によって幅広いデザインに対応できるうえ、強化ダンボールによって耐久性と両立させることもできます。
商品を運搬するための箱にデザインをほどこせば、運搬後は組み立ててディスプレイとしても活用できます。
矢野紙器では、用途に合わせてオリジナルデザインのダンボール箱やディスプレイを製作しております。
強化ダンボールを使用した通い箱や、ECサイトで賞品を発行するダンボールもオリジナルデザインで製作可能ですので、ぜひお見積りよりお問い合わせください。
ここではオリジナルダンボールのデザインの可能性について、主な用途とともに紹介します。
ダンボールは加工しやすくデザイン性に優れた素材
強化ダンボールの登場や、着色・印刷技術、加工技術の進化によって、近年木材や金属素材に代わってダンボールが急速に用途を広げています。
通常のダンボールと強化ダンボールで耐久性に違いはありつつも、同じく紙素材のため、加工しやすく幅広いデザインに対応できるのが魅力です。
ダンボールは注目の素材
ダンボールは商品に合わせて、箱を自由にデザインできます。
側面・天面・底面の最大6面まで印刷や着色できるため、ダンボール素材のナチュラルな色を隠した重厚なデザインも可能です。
ダンボールの地色も、従来の茶色に加えて白も活用されるようになりました。
使用しているダンボールの地色によって、同じシンプルなデザインでも印象は大きく変わります。
また、形状の自由度も高いといえます。
ダンボールのメリットは、折り加工やカットなどにより、凝った形状のものも作れることです。
強度や意匠に優れたアイテムが増えており、ダンボールは多くの業界で注目を集めています。
スタイリッシュなダンボールの用途
通販利用者が増加し続けている現在、ダンボールのデザインひとつとってもユーザーに与える印象は大きく変わります。
スタイリッシュなデザインのダンボールで商品を届ければ、ブランドカラーや高級感の演出もできます。
ここではスタイリッシュなダンボールの事例として、「パッケージデザイン」「箱の形状」の2パターンを紹介します。
パッケージのすぐれたデザイン例
(出典:ラクスル「ダンボールワン」)
箱の形状に合わせて全6面をデザインすると、配送用のダンボール自体が商品の付加価値を高めてくれます。
たとえばダンボール箱の天面を観音開きの扉に見立ててデザインすれば、開封時に「ワクワク感」を演出できます。
包装紙で包んだように6面すべて同じ柄やロゴを散りばめる方法のほか、面ごとに色パートやデザインを変える方法も効果的です。
箱の形まで工夫を凝らした例
(出典:パッケージNow!「デザイン次第で用途も増える! オシャレなデザインダンボール」)
開封時のワクワク感を演出するもうひとつの手段が、箱そのものの形にこだわることです。
上記の例は、宝箱のような形になるように設計しています。
片側開きとなっており、本物の宝箱を開けるときと似た動作で開封できるのも、ユーザーに喜ばれるポイントです。
上記の例は一色刷りですが、多色刷りも可能です。
特別な形状でも、ダンボールなら印刷で手軽にカラーバリエーションを増やせます。
デザインのよいダンボール加工の事例
進化が目まぐるしいダンボール加工の技術は、パッケージ以外の分野でも活躍しています。
たとえば商業施設の集客用や、保育園におけるイベントの目玉として、下記のダンボールデザイン例があげられます。
巨大迷路など遊具
耐久性に優れた強化ダンボールを使用すると、お子様が乗って遊んでも壊れにくいダンボール遊具も製作できます。
上記の滑り台や平均台など上に乗って遊ぶことを想定した遊具のほか、広いスペースを生かした巨大迷路も人気です。
カットや印刷で、オリジナリティあふれるデザインに仕上がります。
ダンボール感を強調した立体感のあるオブジェ
ダンボールはカットや折り、貼り付け、組み合わせなど、幅広い加工手法に対応できる素材です。
上記のように、表面に凹凸のエンボス加工を施したり、折り加工と複数パーツの組み合わせで立体感を出したりできます。
ダンボールがデザイン性に優れる理由
(画像)
ダンボールが優れたデザイン性をもつといえる理由は、「加工・着色」「印刷」「小ロット対応」の3要素にあります。
ダンボールのデザイン性を支える3つの要素について、詳しく解説します。
加工や着色が容易
ダンボールは紙でできているため、加工や着色しやすいのが特徴です。
裁断機を使用すれば、直線からカーブまで自由なラインでカットでき、折り加工や凹凸をつけるエンボス加工なども容易です。
用途に応じて、強度を確保しつつユニークな形状で立体化するなど、デザインの自由度が高いのはダンボールの強みともいえます。
あらかじめ印刷を依頼するほか、現場で必要に応じて絵具やペンで着色もできます。
ダンボールでできているため、特別な塗料を用意する必要もありません。
印刷ができる
通常の紙に印刷するときと同じく、単色からフルカラーまで幅広く対応可能です。
一面を塗りつぶすのはもちろん、キャラクターやロゴを印刷したり、写真の画像を再現したりできるため、工夫次第で高級感の演出もできます。
たとえば大理石の模様を印刷すれば、重厚感のあるデザインに仕上がります。
矢野紙器では、ダンボール印刷にUVインクジェット印刷を採用しております。
デザインは持ち込みにも対応しているため、イメージを現場と正しく共有した状態で製作可能です。
小ロットにも対応しやすい
オリジナルダンボールは、小ロットにも対応しやすいのが魅力です。
保育園や個人店など、「必要な分だけ作ってほしい」というご要望は少なくありません。
矢野紙器ではコストを抑えつつほかの素材では難しいような思い切った試行をしていただけます。
注意点は、大量発注に比べると小ロットで製作する分、1個あたりのコストが高くなりやすいことです。
しかし単価を優先して1,000個作って余らせるよりも、必要な分だけ100個製作したほうが、トータルとしてのコストや保管・処分にかかる手間を削減できます。
オリジナルデザインのダンボールを発注する方法
ダンボール製のアイテムをオリジナルデザインで発注するときは、まずご要望を聞き取ってから製作したいもののイメージを固めていきます。
ダンボール発注時の手順は、大きく分けると3ステップです。
ヒアリング
イメージどおりのものを製作するためには、ヒアリングが不可欠です。
どのような用途で製作するのか、どの程度の大きさで、デザインの方向性はどうするのかなど、お客様のご要望を丁寧にヒアリングします。
ヒアリングで得た情報をもとに設計、提案を行います。
アイデアの元となるデザイン例があると、打ち合わせが円滑に進むため、ぜひご提示ください。
デザイン例はパソコンで作成した本格的なものでなくとも、たとえば手描きのイメージ画などでも問題ありません。
仕様の決定
用途や設置する場所の情報を参考に、可搬性、強度、コストなどこまかい仕様を決定します。
たとえば「会場に展示するのみ」と「お客様が乗ったり座ったりする予定」では、製作物に求められる強度は異なります。
使用する目的や場面によっては、強化ダンボールによる耐久性の向上が必要です。
木材やアクリルと組み合わせれば、できることの幅もさらに広がります。
デザインは持ち込みも可能なため、「実現できるか分からない」という企画も、まずは一度ご相談ください。
制作・納品
決定した仕様のとおりに、製作します。
デザインデータの入稿後も、こまかい仕様についてメールやオンラインにて打ち合わせ可能です。
気になるところや修正点は、お気軽にご相談ください。
前述のオブジェや遊具のほかにも、梱包材、強化ダンボールを使用した外箱や通い箱なども同時に製作可能です。
デザインやサイズを合わせて運搬用の箱を製作しておくと、支店や別会場などに搬送して繰り返しダンボールオブジェや遊具を使用することもできます。
イベント出店の日に合わせた製作・納品スケジュールについても、まずは一度ご要望をお聞かせください。
販促什器、展示台、POP作成はお任せください!
矢野紙器は、ダンボールを素材としたさまざまなオリジナルアイテムの製作を承っております。
オブジェや遊具はもちろん、ダンボール製の販促什器、展示台、POPなども製作可能です。
ダンボール製はコスパが良いだけではなく、強化ダンボールによって耐用年数に優れたものを製作できます。
使用後は資源としてリサイクルでき、特別な廃棄料金が発生する心配もありません。
1点から作成できますので、お気軽にご相談ください。
どのような用途で製作するのか、丁寧なヒアリングによって最適な強度・外見・組み立て方法を提案します。
前述のとおり着色や印刷も可能な素材のため、「ダンボールだから茶色」ではなく、デザイン次第でカラフルな仕上がりとなります。
写真の印刷でよりリアリティを追求することもできますので、ぜひ理想の仕上がりイメージをご相談ください。
詳細こちら⇒販促什器、展示台、POP作成
まとめ
従来のダンボールは、運送時の梱包用として活用されるのが主流でした。
近年は強化ダンボールを活用した什器や家具も登場しており、高耐久かつデザイン性の高さが評価されています。
加工方法次第で、ダンボールはさまざまな構造やデザインに対応できる魅力的な素材です。
デザインに凝ったダンボールアイテムの製作をご検討中の方は、ぜひ幅広い加工に対応できる矢野紙器へご相談ください。